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ランニング指導・初心者

【No. 15 ランニング初心者がやりがちな失敗とその回避法】挫折・怪我リスクを抑えるための4つの黄金ルール

📅 2025.12.02 👤 市民ランナー歴10年 運営者

【医療免責事項】

本記事の内容は、筆者個人の経験や一般的な情報に基づくものであり、医療行為や専門的な診断・治療の代わりとなるものではありません。体調に不安がある方や持病のある方は、自己判断で無理をせず、必ず医師などの専門家にご相談ください。

「よし、今日からランニングを始めるぞ!」と意気込んだものの、たった数日で怪我をしたり、モチベーションが切れて挫折してしまうランナーは少なくありません。その原因の多くは、「がんばりすぎ」「知識の不足」によるものです。

この記事では、ランニング初心者が最もやりがちな4つの失敗パターンと、怪我のリスクを抑え継続的に楽しめるようになるための具体的な回避策を、私の一市民ランナーとしての経験を交えて詳しく解説します。

1. 【失敗】毎日走る → 【回避法】休息日を設ける

「継続は力なり」という言葉は正しいですが、ランニングにおいては毎日走ることが必ずしも最良の結果に繋がるわけではありません。特に初心者のうちは、身体がランニングの衝撃に慣れていないため、「休息」こそが最も重要なトレーニングです。

1-1. なぜ毎日走ると失敗するのか

ランニングは、筋肉や骨、関節に大きな負荷をかける運動です。トレーニングによって疲労した身体は、休息中に回復し、以前よりも強くなる(超回復)ことで成長します。

  • 疲労の蓄積と怪我: 休息日がないと疲労が抜けず、常に疲れた状態で走ることになり、膝や足首、アキレス腱などのオーバーユース症候群(使いすぎによる怪我)のリスクが急増します(No.7参照)。
  • 燃え尽き症候群: 精神的な疲労も蓄積し、「義務感」から走るようになり、ランニング自体が楽しくなくなり、最終的に燃え尽きてしまう(挫折)原因となります(No.11参照)。

1-2. 休息日を設けるための回避法

ランニングを始めたばかりの頃は、多くても週に3〜4回の頻度を目安にしましょう。10年ランナーの私も普段は週に4〜5回のランニングを基本としています。

ランニング初心者の理想的な週間スケジュール(例)

  • 月・水・金: ランニング(30分〜1時間程度のイージージョグ)
  • 火・木: 休息(完全休養 or クロストレーニング)
  • 土: 長めのランニング(週末ロングラン)
  • 日: 完全休養

休息日には、水泳やサイクリング、ウォーキングといったランニングとは違う負荷のかかる運動(クロストレーニング)を取り入れることで、心肺機能の維持と、疲労した筋肉の回復を両立できます。

2. 【失敗】速く走りすぎる → 【回避法】「ゆっくりこそ正義」を覚える

初心者に最もありがちな勘違いが、「全力に近いペースで走らないと練習にならない」というものです。しかし、ランニングの土台は、「有酸素運動能力」を高めることで築かれます。

2-1. 速すぎるペースがもたらす問題点

速すぎるペースは、無酸素運動に近い状態で行うことになり、以下の問題を引き起こします。

  • 基礎が育たない: 常に心拍数を上げることで、脂肪を効率的にエネルギーに変える能力(有酸素能力)が育たず、長距離を楽に走るための体質改善が進みません。
  • フォームの崩壊: 疲労困憊の状態で走るため、正しいフォーム(No.6参照)を維持できず、結果的に怪我につながります。
  • 精神的な挫折: 毎回練習が苦痛になり、「もう走りたくない」と感じてしまう原因になります。

2-2. 「会話できるペース」で走る回避法

初心者のトレーニングの9割は、「イージージョグ(Eペース)」であるべきです。

Eペース(イージージョグ)の基準

  • 会話できるペース: 隣の人と途切れ途切れにならず、楽に会話ができる程度のスピードが目安です。
  • 心拍数: 最大心拍数の60%〜70%程度(心拍計が非常に役立ちます)。

この「ゆっくり長く走る」練習こそが、持久力の土台を築き、疲労しにくい身体を作る唯一の方法です。速く走る練習(インターバル走やペース走など)は、週に1回、または2週間に1回程度で十分です(No.4No.12参照)。

3. 【失敗】給水を軽視する → 【回避法】「喉が渇く前」に飲む習慣をつける

特に涼しい季節や短時間のランニングの場合、「喉が渇いていないから大丈夫」と給水を怠ってしまう初心者が多いです。しかし、ランニングは大量に汗をかく運動であり、水分補給はパフォーマンス維持と安全確保の生命線です。

3-1. 給水を軽視するとどうなるか

喉の渇きを感じた時点では、すでに体内の水分が不足し始めています。体重のわずか2%の水分を失うだけで、パフォーマンスは約20%低下すると言われています。

  • パフォーマンス低下: 血液が濃くなり、心臓への負担が増加。全身への酸素供給が滞り、体が重く感じたり、疲労感が急激に増します。
  • 熱中症・体調不良: 夏場だけでなく、湿度の高い季節や風のない日には、脱水から熱中症に繋がるリスクが高まります(No.8参照)。
  • 筋肉の痙攣: 汗と共に失われる電解質(ナトリウムなど)の不足により、足がつりやすくなります。

3-2. 喉が渇く前に飲むための回避法

給水は、ランニングの距離や時間、気温に応じて計画的に行うことが大切です。

ランニング時の適切な水分補給

タイミングと量

  • ランニング前(30分〜1時間前): 250〜500mlの水分をゆっくり摂取し、身体に水分を貯めておく。
  • ランニング中(30分〜1時間ごと): 100〜200mlを目安に、こまめに補給する。ボトルポーチや給水所を利用しましょう。

ドリンクの選び方

  • 60分未満のラン: 基本的には水で問題ありませんが、汗が多い場合は塩分補給タブレットなどを併用。
  • 60分以上のラン: スポーツドリンク(糖質と電解質を含む)が必須。特にマラソン大会では、水分だけでなくエネルギー(糖質)も同時に補給できるドリンクを選びましょう。

給水のためのアイテム(ハンドボトル、ハイドレーションバッグなど)を導入することで、給水を習慣化しやすくなります。

4. 【失敗】アップ・ダウンの省略 → 【回避法】5分だけでも必ず入れる

「時間がないから」とウォームアップ(アップ)とクールダウン(ダウン)を省略することは、ランニング初心者が最も無意識に怪我のリスクを高めている行為です。

4-1. なぜアップ・ダウンの省略が危険なのか

ウォームアップとクールダウンは、単なるおまけではありません。

  • ウォームアップの重要性: 体が冷えた状態で急に走り出すと、筋肉の伸張性(伸びやすさ)が低く、肉離れや腱の炎症を起こしやすくなります。動的ストレッチで筋肉を温め、可動域を広げることが必須です。
  • クールダウンの重要性: クールダウンをしないと、走っている間に発生した代謝副産物(疲労物質)が筋肉に滞留し、疲労が蓄積します。これが次の日の練習への影響、ひいては慢性的な疲労につながります。

4-2. 最低限の準備と整理を行う回避法

完璧なアップ・ダウンは時間がかかりますが、最低限これだけは行いましょう。

ランニング前後の必須ケア

ランニング前(ウォームアップ)

  • 5分間の軽ジョグ: 体を温め、心拍数を徐々に上げる。
  • 動的ストレッチ(5分): 腕回し、股関節回し、腿上げなど、動きながら筋肉を伸ばす(静的ストレッチはNG。詳しくはNo.7参照)。

ランニング後(クールダウン)

  • 5〜10分間の軽ジョグまたはウォーキング: 心拍数を落ち着かせ、疲労物質を流す。
  • 静的ストレッチ(重点的に): 走って硬くなった部位(ハムストリング、ふくらはぎ、股関節など)を20秒以上かけてゆっくり伸ばす。

この簡単なルーティンを取り入れるだけで、怪我のリスクは大きく軽減し、翌日の身体の軽さが全く違ってくるはずです。

5. 【番外編】完璧なギアにこだわりすぎる失敗

ウェアやシューズの機能にこだわるのは楽しいことですが、初心者のうちは高すぎるギアから入る必要はありません。

  • シューズ選び: 最初はクッション性が高く、脚を保護してくれるジョグ用のシューズを、必ず知識豊富な店員がいる量販店で試着してから購入しましょう(No.5参照)。高反発なレース用シューズは、フォームが確立してから検討すべきです。
  • GPSウォッチ: ペース管理のためにGPSウォッチは非常に有用ですが(No.10参照)、高機能なものは必要ありません。心拍数とペースが測定できれば十分です。

最も大事なのは、「走ること自体」です。ギアに頼るのではなく、まずは走る楽しさを見つけることに集中しましょう。

安全に走るための注意点(必ずご確認ください)

本記事は筆者の経験(一次情報)と一般的な情報をまとめたもので、個別の体調・既往歴・年齢・生活環境によって最適解は変わります。 運動を始める/負荷を上げる際は、無理をせず段階的に進めてください。

✅ 走り方の基本ルール(目安)

  • 「きつい」と感じる日は距離や強度を下げ、休養を優先する
  • 週あたりの走行距離・強度は急に増やさない(目安:段階的に調整)
  • 痛みが出たら“我慢して継続”より、原因の切り分け(休養・フォーム・靴・疲労)を優先する
  • 暑さ・寒さ・睡眠不足・飲酒後など、コンディションが悪い日は中止も選択肢

🛑 すぐ中止・受診を検討したいサイン(例)

  • 胸の痛み/圧迫感、強い息苦しさ、めまい、失神感
  • 関節や骨に鋭い痛みがある、痛みが数日以上続く、歩行に支障がある
  • 発熱・感染症症状がある、体調不良が強い状態での運動
  • 持病がある、服薬中で運動の可否に不安がある

※上記は一般的な例です。判断に迷う場合は、自己判断せず医師などの専門家に確認してください。

🧰 この記事の内容を試すときのおすすめ手順

  1. まずは「現状維持の距離」で1〜2週間、体調と疲労の反応を見る
  2. 問題がなければ、距離 or 強度のどちらか一方だけを少し調整する
  3. 痛み・睡眠・仕事ストレスが増えたら、調整を止めて回復を優先する

※「体重管理」「記録向上」など目的によって適切な設計は異なります。必要に応じて指導者・医療者の助言も活用してください。

まとめ:ランニングは「急がば回れ」のスポーツ

ランニングを始めるにあたり、意気込みすぎてしまう気持ちはとてもよく分かります。しかし、ランニングは短距離走ではありません。「急がば回れ」のスポーツであり、「継続」こそが成功の鍵です。

「毎日走らない」「ゆっくり走る」「喉が渇く前に飲む」「準備と整理を怠らない」という4つの黄金ルールを守り、自分のペースで着実にステップアップしていきましょう。長く続けていれば、きっとランニングの本当の楽しさが見えてくるはずです。

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