【No. 11 ランニングでモチベーションを維持するためのテクニック】
【医療免責事項】
本記事の内容は、筆者個人の経験や一般的な情報に基づくものであり、医療行為や専門的な診断・治療の代わりとなるものではありません。体調に不安がある方や持病のある方は、自己判断で無理をせず、必ず医師などの専門家にご相談ください。
フルマラソンを完走したり、目標タイムを達成したりする喜びは格別ですが、それ以上に難しいのが「ランニングを続ける」ことです。どんなトップランナーも、走るのが面倒だと感じる日は必ずあります。
モチベーションは「待つもの」ではなく、「作り出すもの」です。この記事では、私も取り組んでいる、あなたのランニングの意欲を途切れさせないための具体的なテクニックを紹介します。毎日の習慣に組み込み、ランニングを「頑張るもの」から「やらないと気持ち悪いもの」へと変えていきましょう。
1. モチベーションを灯し続ける「目標設定」のススメ
多くの人が、最初の目標を「フルマラソン完走」や「サブ4達成」といった大きなものにしがちですが、これはモチベーション維持において危険です。結果が出るまでに時間がかかりすぎ、途中でガス欠になってしまいます。
1-1. 大きな目標を解体する「SMART」の原則
目標設定の基本は、以下の要素を満たすことです。特に重要なのは、測定可能(Measurable)と期限(Time-bound)です。なんだか社会人の業績管理のようですが、ランニングにも同じことが言えます。
- S (Specific): 具体的に(例: 「速く走る」ではなく「1kmを5分ペースで走る」)
- M (Measurable): 測定可能に(例: 「たくさん走る」ではなく「月間100km走る」)
- A (Achievable): 達成可能に(今の実力より少し背伸びしたレベル)
- R (Relevant): 関連性を持たせる(例: 「サブ4」という最終目標に繋がっているか)
- T (Time-bound): 期限を設定する(例: 「3週間後の週末までに10kmを目標ペースで走る」)
短期目標(今週末)、中期目標(3ヶ月後)、長期目標(1年後)とピラミッド状に目標を積み重ねることで、常に「次に達成すべきこと」が明確になり、結果に一喜一憂せず(1-2参照)、モチベーションを持続させることができます。
1-2. 結果に一喜一憂しない「振り返り」の習慣
失敗したり、体調不良で練習を休んだりすると、モチベーションは下がりがちです。しかし、重要なのは「なぜそうなったか」を分析すること。私も思うようなレース運びが出来なかった時は、少し休息を取ってフレッシュな状態で振り返りをするようにしています。
GPSウォッチ(No.10参照)やアプリのログを活用し、「自分の成長」を数値で客観的に確認しましょう。ペースが落ちたときも、「前の週の疲労が残っていた」や「シューズの寿命が来た(No.14参照)」といった具体的な原因分析を行うことで、「挫折」ではなく「調整」と捉え直すことができます。
2. 行動のハードルを下げる「習慣化」のテクニック
モチベーションが低い日でも、思考より先に身体を動かしてしまえば勝ちです。いかにランニング開始までの摩擦(フリクション)を減らすかが重要になります。
2-1. 習慣スライド(アトミック・ハビット)
「ランニング」という新しい習慣を、すでに確立された習慣の後に組み込む手法です。
🏃♂️ 習慣スライドの具体例
- 「毎朝コーヒーを淹れたら、ランニングシューズに履き替える」
- 「会社から帰宅したら、スーツを脱ぐ前にランニングウェアに着替える」
- 「夕食前に、ペットに餌をあげたら、必ずストレッチマットに座る(No.7参照)」
既存の習慣(コーヒーを淹れる、帰宅する)をトリガー(引き金)にすることで、スムーズに次の行動(ランニング)へ移行できます。
「習慣化(Atomic Habits)」の考え方については、著者 James Clear の公式サイトも参考になります: James Clear 公式サイト(Atomic Habits)
2-2. 外部トリガー(環境設定)を使う
走る前の準備段階で、できるだけ多くのエネルギーを使わないように環境を整えます。これは、特に朝ランや仕事後の夜ラン(No.9参照)で絶大な効果を発揮します。
- ランニングウェアの枕元準備: 「服を探す」という小さな判断や行動を排除します。
- 給水準備: 走る前に水を飲むことを習慣化するため、朝一でコップに水を汲んでおく。
- キーピング(場所の固定): GPSウォッチ、鍵、イヤホンは必ず同じ場所に置く。
2-3. 「義務感」より「自由感」を持つ
「今日は絶対にインターバル走をやらないといけない」といった義務感は、体調が悪い日にモチベーションを一気に奪います。あらかじめ複数のメニューパターンを用意しておき、その日の体調や気分に合わせて「選べる」状態にすることが重要です。
例:「今日は長距離(15km)、いや寒いからジムでトレッドミル(5km)、いや気分が乗らないからストレッチだけ…」といったように、「走る/走らない」ではなく、「何をやるか」を選ぶ形式にすることで、「やらされ感」を排除し、継続しやすくなります。
3. 報酬と罰則の設計:内発的モチベーションを育てる
ランニングを続けるための最強のモチベーションは、人から褒められること(外発的)ではなく、「走ること自体が楽しい」と感じる内発的モチベーションです。これを育てるには、報酬とペナルティの設計が有効です。
3-1. 誘惑のバンドル(Temptation Bundling)
心理学者のケイティ・ミルクマンが提唱した手法で、「やりたいこと」と「やるべきこと」を組み合わせる方法です。
- 「ランニング中にしか聴かない」Podcastやオーディオブックを用意する。
- 「ランニング後のシャワーでしか使わない」高級なボディソープを用意する。
- 「目標距離を達成した日だけ」家族にお気に入りのスイーツを買ってくる。
これにより、ランニングという「やるべきこと」が、楽しみにしている「やりたいこと」のトリガーに変わり、「今日はオーディオブックの続きが気になるから走ろう」といった意欲が生まれます。
3-2. 公開コミットメントとソーシャルな報酬
人は、他者に公言した約束を破りたくないという心理(一貫性の原理)を持っています。私は職場で自己紹介代わりにサブ3挑戦を宣言し、同僚たちに進捗を報告することで、自分を追い込んでいます。(ちょっと後悔もありますが…)
- SNSやラン友に「今週は50km走る」と宣言する。
- ランニングパートナー(RunMatch.funで探そう!)と約束を交わす。
- 達成したら、それをSNSで公開し、賞賛(ソーシャルな報酬)を得る。
一緒に走る仲間がいると、特に寒い日や雨の日でも「約束だから行かなきゃ」という外部の力が働き、サボりを防ぐ強力な抑止力になります。
まとめ:継続こそが最大の才能
ランニングは、最もシンプルなスポーツですが、最も継続が難しいスポーツの一つでもあります。しかし、それは決してあなたの意志が弱いわけではありません。単に、モチベーションを維持するための「仕組み」が足りていなかっただけです。
「SMARTな目標設定」と「習慣スライド」で摩擦を減らし、そして「誘惑のバンドル」で走る楽しさを増幅させる。これらのテクニックを駆使すれば、あなたは走ることに夢中になり、気がついたら目標(サブ3.5など、No.4参照)を達成しているはずです。
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